エジプトのことを知ろうと思うと、どうしても必要になるのが歴史の知識です。大雑把でも良いので歴史を知っていないと、わけがわかりません。
例えば、古代のエジプトは多神教の国でした。古代エジプトの神々を調べてみると、数十人単位で名前が挙がります。でも今は、一神教のイスラム教が中心ですよね。同じく一神教のキリスト教の人もいます。このあたりの事情を知るには、歴史を理解する必要があるでしょう。
あるいは、カイロにはユダヤ教のベンエズラというシナゴーグがあります。でも、エジプトとユダヤって、仲が悪い印象ですよね。何でユダヤ教のシナゴーグがカイロにあるのかを知るには、歴史を学ぶことが必要です。
さらに近代以降だと、イギリスから独立したり、独裁政権ができたり、革命が起こったり、軍事クーデターが起きたりと、さまざまなことが起こっています。これらの点に関しても、歴史的に整理しておかないと、今のエジプトがさっぱり見えてきません。
あまり細かく見るのは無理ですが、大雑把な歴史の流れだけでも把握しておいた方がいいわけです。
在エジプト日本大使館による切り分けと概説
在エジプト日本大使館のサイトでは、エジプトの歴史は次のように分けています。
- 古代エジプト時代~オスマン・トルコ時代
- オスマン・トルコ時代~ムハンマド・アリー王朝の成立
- 王朝時代~1952年クーデター~第3次中東戦争
- ナセル大統領時代
- サダト大統領時代
- ムバラク大統領時代
在エジプト日本大使館のサイトに書かれた内容をすごく大雑把に言うと、次のような感じです。
まずエジプトには有名な古代文明がありました。しかし、紀元前6世紀から、ペルシャ、ギリシャ、ローマなどに占領されたりしています。1
7世紀にイスラム教が入ってくるのと同時に、今度はイスラム帝国の一部になります。その後は、カイロを中心とした王朝を持っていたり、他のイスラム国家の支配地域であったりします。
しかし19世紀の後半に入り、英国の支配下に置かれてしまいます。イギリスが強かった時代ですね。1922年にエジプト王国として独立をしますが、実質的にはイギリスの支配下に置かれていました。
1952年に自由将校団という人たちがクーデターを起こし、共和制を宣言します。その後は、ナセル、サダト、ムバラクと大統領が変わっていきました。この時期には、イスラエルと4回にわたり中東戦争という戦争をしています。
大雑把に整理すると、こんな感じでしょうか。かなり紆余曲折を経て、今のエジプトになっているわけです。
こういうのを見ていると、日本史ってわかりやすいですね。実権はともかくとして、肩書きの上では、ずっと天皇がトップにいますから。どこかの国に占領されたという経験も1度しかありませんし。
クレオパトラはギリシャ人
冷静に考えると、クレオパトラってエジプト人じゃないよね。
エジプトにキリスト教徒がいる理由はなぜ?
エジプトにはかなりの数のキリスト教徒がいます。エジプトでのキリスト教はコプト教と呼ばれるのですが、イスラムの国であるエジプトに、なぜキリスト教徒がいるのでしょうか。
エジプトにユダヤ教のシナゴーグ(会堂)があるのはなぜ?
エジプトのオールドカイロと呼ばれる地区には、ベン・エズラ・シナゴーグなるユダヤ教のシナゴーグがあります。シナゴーグと言うのは、キリスト教でいう教会にあたるものです。
イスラム教の国であるエジプトで、シナゴーグがある理由は何なのでしょうか?
- ちなみに、エジプトの王朝自体はローマに占領されたときに完全に終わっています。有名なクレオパトラが、最後のファラオです。 [↩]
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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