ツタンカーメンは英語読み?現在のエジプト人はそんなふうには呼んでいない

古代エジプトのファラオのなかで、必ず名前が挙がる人の1人がツタンカーメンです。クレオパトラの次に有名な人でしょう。

この人場合、政治家としての実績で有名というより、副葬品とともにミイラが発掘されたことで有名になっていると考えて良いでしょう。特に有名なのが、黄金のマスクです。

Tutanchamun Maske

また、この人を有名にしている理由が、発掘に携わった人たちが次々に亡くなったという噂が広がったからというのもあります。「ファラオの呪い」があるのではないかと考える人もいたようですね。オカルト好きの人には、たまらないテーマでしょう。

ちなみに、この人のミイラが発掘されたのは、王家の谷です。王家の谷は、現在のルクソールにある遺跡です。ウィキペディアによると、2014年にもミイラ約50体が埋葬された墓地が見つかっています。考古学ファンには、たまらない場所と言えそうです。

ただ、ツタンカーメンの黄金のマスクと他の副葬品は、カイロにあるエジプト考古学博物館に所蔵されています。一般的な観光客は、カイロに行けば十分かなあと言う感じもしないではありません。まあどこに行くかは、興味の度合いに応じてご検討ください。

ツタンカーメンの読み方問題

ところで、ツタンカーメンという呼称は、エジプト国内では通じない可能性があります。というのも、現在のアラビア語の表記を素直に読むと、「トゥト・アンク・アムン」または「トゥト・アンフ・アムン」と読めるからです。

「アンフ」なのか「アンク」なのかは、kh が日本語にない音なので特定ができません。日本人には「フ」にも「ク」にも聞こえるので、日本語に変換しようと思うと表記がゆれる事があります。

さらには、「アムン」ではなく、「アメン」と呼ぶ場合もあるようです。「アムン」または「アメン」は、ヒエログリフで書かれていたものですが、「隠されたもの」というような意味を持つようですね。

英語を経由したからおかしなことに

それでは、なぜ日本ではツタンカーメンと呼ぶのかというと、英語から入ってきた呼称だからのようです。英語だと「Tutankhamun」とつづります。

英語の発音をできるだけ音に忠実にカタカナにすると、「トゥー・タン・カームーン」となります。つまり、次のように変化していったわけです。

「トゥト・アンク・アムン」

「トゥー・タン・カームーン」

「ツタンカーメン」

こうして順を追ってみると、ある程度は納得できそうです。

なぜ英語読みが日本でも使われるのか

この手の単語が日本に入ってくるときには、一度西洋の報道を通して入ってくることが多いです。現在なら英語のニュースとして入ってくるものがほとんどですね。それを日本語になおすので、英語の発音に近いものになるわけです。

しかも、ツタンカーメンの墓が発掘されたのは、1922年なのだそうです。このころは、実質的には、エジプトはイギリスに間接支配を受けていた時代です。

まあ、英語名に引っ張られるのも不思議はありません。それに、発掘にあたった考古学者ハワード・カーターもイギリス人ですからね。

ということで、ツタンカーメンと言うのは、読み方が問題になる固有名詞のようです。

余談ですが

完全に余談ですが、中国語では「図坦△蒙」と書きます。ただし、「△」は峠の山がない字。また「図」中国語表記では国が前の中は「冬」です。

読み方をカタカナで表記すると「トゥータンカーメン」みたいになるのかな。英語に近い発音をするわけですね。音に適当な漢字を当てはめたパターンなのでしょう。

あ、中国語表示できそうですね。「图坦卡蒙」が中国語のツタンカーメンです。

とりあえずツアーが楽かなあ

始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。

あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。

興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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