フスハーとエジプト・アンミーヤは具体的に何が違う?

フスハーとエジプトのアンミーヤの違いはどこにあるのでしょうか。

同じアラビア語ですから、当然ですが、共通点も多いはずなんですよね。でも、具体的にどこが同じでどこが違うのかは、なかなかわかりません。

例えば文法はどんなところが共通していて、どんなところが違うのでしょうか。あるいは、フスハーの単語はアンミーヤでそのまま使えるのでしょうか。

こういった点に関して、分かる範囲でちょっと確認してみましょう。

発音の違い

フスハーとアンミーヤでは、発音が一部違います。

フスハーで日本語で言う「ジャ行」で発音する部分が、エジプトのアンミーヤでは「ガ行」発音されることがあります。フスハーの「ジッダン」という「とても」という意味の副詞が、エジプトのアンミーヤでは「ギッダン」と発音されます。

有名なギザのピラミッドですが、エジプトのアンミーヤでは「ギザ」と発音されます。しかし、フスハーでは「ジザ」になってしまいます。

逆に、外来語のジャズがエジプトのアンミーヤでは「ガズ」と発音されることもあるようです。ただ、この場合はエジプト人でも、「ジャズ」と発音する人もいるようですけどね。

あるいは、「カ行」の音が「ア行」で発音されることがあります。英語のQに対応する文字があるのですが、エジプト・アンミーヤではこの音を発音しないのです。フスハーでは「カ行」の音で発音されます。

例えば、コーヒーをフスハーでは「カフワ」と発音されますが、エジプトのアンミーヤでは「アフワ」と発音されます。

ただ、エジプトのアンミーヤでもQの文字が発音されることもあります。例えば、カイロはQから始まり、「カーヘラ」と発音されます。Qの文字が「カ行」で発音されるわけです。

このように、発音されたり発音されなかったりするので、学習者としてはちょっと厄介な部分です。文字を見ても、発音が分からないわけですからね。

さらにこの他にも、フスハーにあってエジプト・アンミーヤに無い音もいくつかあります。こうした音が使われる単語をアンミーヤで使うときには、別の音に置き換えて発音されたりもします。ですから、同じ単語なのに発音が違う語と言うのも存在するわけです。

一部の単語が違う

アンミーヤを勉強する上で一番やっかいなのが、フスハーと一部の単語が違うという点でしょう。自動車のことをフスハーでは「サイヤーラ」と言いますが、アンミーヤでは「アラベイヤ」と言います。

特に違いが大きいのが、疑問詞です。疑問詞は全く異なるので、フスハーを知っている人も、すべて覚えなおす必要があります。

yes-no型の疑問文の作り方が違う

yes-no型の疑問文の作り方も、フスハーとエジプトのアンミーヤでは違います。フスハーの場合は、文頭に「ハル」という単語を入れてyes-no型の疑問文を作ります。しかしエジプトのアンミーヤでは、「ハル」のようなものを入れたりしません。語尾を上げるだけです。

格変化の有無

文法では、格に関する考え方が違うのが大きいでしょう。格と言うのは、日本語で言う「~は」とか「~に」というような、単語の文中での位置づけの表し方を言います。

フスハーの場合は、語尾を変化させることで格を表します。これは、ロシア語やドイツ語と同じやり方です。

一方、エジプト・アンミーヤは単語の語順で格を表します。最初にあった名詞は主語で、動詞の後の名詞は目的語と言う感じです。これは英語や中国語と同じやり方です。

つまり、エジプト・アンミーヤという言語は、英語と同じく語順が大事だと言うことですね。

とりあえずツアーが楽かなあ

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