「ムスリムの女性」って変じゃね?| まあ、仕方が無い部分はあるのですが

最近はイスラム教徒という意味のムスリムという言葉もだいぶ定着したような気がします。それでも、ムスリムという言葉をまだ知らない人も多いでしょうけどね。

「イスラム教徒」と「ムスリム」はどちらが使われている?

ちなみに、Yahoo!で「イスラム教徒」と検索すると、約1,040,000件のページがあるそうです。一方、「ムスリム」で検索すると、約587,000件のページがあります。さらに「”イスラム教徒”」で検索すると、約622,000件の情報があります。

「”」で囲んで検索すると、完全一致検索というのができます。「イスラム教徒」で検索した場合は、例えば「イスラム教の教徒」という書き方でも件数に入ります。しかし、「”イスラム教徒”」で検索した場合は、「イスラム教の教徒」は件数のカウントから外れるのです。

ということで、件数の比較という意味では、「”イスラム教徒”」で検索した場合の約622,000件と、「ムスリム」で検索した場合の約587,000件を比べるのが良さそうです。そして、その数字は大体同じくらいという感じでしょうか。近い将来、「ムスリム」の件数が「”イスラム教徒”」の件数を抜くかもしれませんね。

一応補足しておきますと、「ムスリム」と検索した場合と、「”ムスリム”」と検索した場合の件数も比較してみました。この場合は、件数が完全に一致しています。

「ムスリムの女性」という表現はおかしい

さて、ムスリムがイスラム教徒ということなら、女性の教徒のことは「ムスリムの女性」とか「ムスリムの女」などと書きたくなりますよね。実際にそう書いてあるサイトもあります。

でも、これって、実はアラビア語としてはおかしいのです。なぜなら、「ムスリム」と書いたら100%男を指すのです。

アラビア語の名詞や形容詞には男性形と女性形があります。そして、ムスリムは男性形の名詞で、イスラム教徒の男のことを指します。

イスラム教徒の女性を表す場合は最後に「あ」の音が入り、「ムスリマ」としないといけません。これは他の名詞も同じで、男女があるものは男性名詞に「あ」をつければ女性名詞になります。

ですから、「ムスリムの女性」というのは、本来のアラビア語からするとおかしな表現なわけです。「ムスリマ」と書く方が理屈としては正しいわけですね。

ムスリマは一般的ではない

ちなみに、「”ムスリムの女”」というワードでYahoo!で検索すると、約40,100件のページがありました。また、「”ムスリムの女性”」で検索すると、約65,100件のページが見つかりました。

ちなみに、「ムスリマ」で検索すると、約38,100件しかありません。つまり、日本語のレベルでは、イスラム教徒の女性をムスリマと呼ぶのは一般的ではないことになります。

ちなみに、英語でもムスリマという言い方はそれほど馴染みが無いようです。Yahoo!辞書を使うとプログレッシブ英和中辞典の項目で検索ができますが、「muslim」という項目はあっても「muslima」という項目はありませんでした。また、「muslim」の項目の中でも「muslima」は出てきません。

日本語では「ムスリムの女性」で大丈夫?

ちなみに、ウィキペディアのムスリムの項目では、次のように説明しています。

女性形はムスリマだが、アラビア語社会以外では基本的には区別しない。

まあ、そういうことなのでしょうね。

ということで、若干の抵抗が無いではありませんが、女性のイスラム教徒のことも「ムスリム」と書いて差支えがなさそうです。というか、「ムスリマ」と書くと読者を混乱させるだけでしょう。

まあ、勘のいい人なら分かってくれるとは思いますが。

とりあえずツアーが楽かなあ

始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。

あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。

興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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