デジタル大辞泉の定義によると、アラブ人というのは次のような人たちなのだそうです。
元来は、アラビア半島に居住しアラビア語を母語とするセム系の民族。イスラム教の発展に伴って、現在では西アジアから北アフリカ各地にかけて住み、アラビア語を母語とする人々をいう。アラビア人。
デジタル大辞泉
ところで、アラビア語を話す人たちで、西アジアから北アフリカに住む国がアラブ人ということになると、トルコやイランはアラブではないことになってしまいます。この両国では、それぞれトルコ語とペルシア語が話されています。
つまりこの両国は、イスラム教徒が多い国でありながら、アラブではないわけです。
ペルシア語は大きい分類では英語と同じグループ
イランはペルシャ帝国の流れを汲む国で、使われている言語はペルシア語です。使われている文字はペルシア文字で、これがアラビア文字から作られたものだそうです。
ペルシア語は言語の系統的には、
インド・ヨーロッパ語族→インド・イラン語派→イラン語群→ペルシア語
という系統になるのだそうです。インド・ヨーロッパ語族と言うのは、英語やフランス語、ドイツ語などが所属するグループです。つまり、文字はアラビア文字を使っていますが、言語的な分類としては西洋の言葉に近いのです。
一方アラビア語は、
アフロ・アジア語族→セム語派→西方セム語→中央セム語→アラビア語
です。つまり、両者は全然別の言語なのです。一番最初の語族の部分で違っていますからね。
取るこの系統は?
トルコも同様で、アラビア語は話されていません。トルコで使われているのは、トルコ語です。言語系統的には、次のようになっています。
テュルク諸語→オグズ語群→トルコ語
トルコとイランはアラブではない
トルコとイランの両国は、アラブ諸国と地理的に近く、イスラム教の教徒が多いという共通点もあります。でもアラブという言葉の定義からすると、全然関係が無い国なのです。
ちょっと意外かもしれませんが、中東を理解するうえでは非常に大事なポイントです。国際的なニュースを理解するときに役立つので、ぜひ覚えておきましょう。
とりあえずツアーが楽かなあ
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