おそらくですが、日本人の中にはアラブとイスラムの違いが分かっていない人が多いでしょう。かく言う私も、はっきり分かっていない期間が長かったです。
そして、今でも100%分かっているかといわれると、自信がありません。
そこで、このページでは、アラブとイスラムの違いについて確認してみることにしましょう。
イスラムは宗教

まず、イスラムに関しては理解するのは難しくないでしょう。
世界で2番目に教徒の数が多い宗教のことです。キリスト教徒同じ唯一神の宗教で、コーランが聖典です。
預言者ムハンマドが広めたとされます。ラマダンのような宗教行事もあります。
あと、豚肉は食べては駄目で、お酒も飲んではいけません。
特にイスラムに興味がない人でも、この程度のことはご存知の方が多いでしょう。わざわざ書かなくてもいいですよね。
アラブって何?

次にアラブですが、デジタル大辞泉によると「アラブ人、またアラブ諸国の総称。」とあります。そしてアラブ人は次のように定義されています。
元来は、アラビア半島に居住しアラビア語を母語とするセム系の民族。イスラム教の発展に伴って、現在では西アジアから北アフリカ各地にかけて住み、アラビア語を母語とする人々をいう。アラビア人。
つまりデジタル大辞泉の定義によると、西アジアから来たアフリカに住んでいる人で、アラビア語を母語とする人のことをアラブ人というわけです。
ここで重要なのは、アラブ人の説明に「イスラム教徒である」とは書かれていない点です。つまりアラブ人といった場合は、必ずしもイスラム教徒である必要はないのです。
実際エジプトには、コプトというキリスト教徒が住んでいます。彼らはキリスト教徒ですが、北アフリカに住みアラビア語を話しているので、れっきとしたアラブ人です。
なぜ「イスラム=アラブ」という印象があるのだろう?
イスラムは宗教で、アラブは人や国のことであるのが明確なのに、なぜアラブとイスラムは近いもののようなイメージがあるのでしょうか。その理由は、イスラム教徒はアラブ諸国と呼ばれる地域に多いという思い込みがあるからでしょう。
その思い込みがあるから、「イスラム=アラブ」のような印象を持ってしまうわけです。少なくとも、私はこのパターンでの思い込みがありました。
でも、この考え方って、実は全然違うのです。
アラブと呼ばれる地域でイスラム教が盛んなのは、確かに間違いがありません。実際、例えばエジプトだと、国民の9割がイスラム教徒です。
でも、イスラム教はアラブ世界だけの宗教ではありません。例えば、東南アジアのインドネシアに教徒が多かったりします。
また、多くの日本人がアラブだと思っている国も、実はアラブではなかったりするのです。例えば、イランやトルコはアラブではありません。
補足:アラブ世界って何だ?
それでは、アラブ諸国って具体的にどこなのでしょうか。
ウィキペディアの「アラブ世界」の項目を見ると、「アラブ世界は、アラビア語を話す人々であるアラブ人が主に住む地域。」とあります。つまり元々は、アラビア語を話す人が生活するかどうかで判断されるものなのです。
現在では、アラブ連盟に加盟する国がアラブとみなされることが多いようです。アラブ首長国連邦やサウジアラビアなどのペルシャ湾岸の国々はもちろんアラブですが、北アフリカのエジプトやモロッコもアラブであると考えられます。
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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