前のページでアラブとイスラムの違いについて確認しました。1 前者が言語や地域の概念で後者が宗教ですから、この2つは全く異なるものです。しかし、しっかり分かっていない人が多いと思われます。
それでは、アラブ諸国と中東はどう違うのでしょうか。おそらく、アラブとイスラムの違い以上に、多くの人が誤解しているものと思われます。
中東というのは西洋人の地理的概念
そもそも中東とは何かというと、ヨーロッパから見て中ぐらいにの東の国々というような意味です。アラブのように、アラビア語を話す人が住むというような民族的な要素はありません。
こんな概念ですから、どこからどこまでを中東と言うかは、人によってかなりバラつきがあるようです。もともとが中くらいに東というだけの話ですからね。当然のことでしょう。
一応ウィキペディアには、「狭義の地域概念では、インド以西のアフガニスタンを除く西アジアとアフリカ北東部の総称」というふうに定義が書かれています。ようするに、狭義にはエジプトからインドの手前までが中東ということですね。
モロッコを中東と呼ぶのはかなり無理がある
ただ、最近は、モロッコあたりまで含める場合もあるようです。でも、地図で確認すると分かるのですが、モロッコって地理的にはかなり西側にある国ですよね。中東と呼ぶには、かなり無理があります。
例えば、モロッコの首都のカサブランカは、スペインの首都のマドリードよりも西にあります。ということは、ヨーロッパ首都の中でモロッコよりも西にあるのはポルトガルのリスボンくらいなんですよね。さすがにこれを中東と呼ぶのは抵抗があります。
トルコもイランも中東の国
ちなみに、トルコやイランも中東の国です。
この両国は、アラビア語を話さないと言う理由で、アラブというグループからは外されていました。しかし、中東と言うグループわけだとしっかり入れてもらえます。
どちらもヨーロッパから見て中くらいに東の国ですからね。中東は単純に位置の概念なので、これ自体は不思議はありません。
中近東って何だ?
ちなみに、中東に近い言葉で中近東という言葉もあります。
元々は近東と言う言葉があり、中東とは区別していました。ヨーロッパから東に行くにしたがって、近東、中東、極東と呼んでいたわけです。そして、中東と近東を合わせた言葉として、中近東という言葉がありました。
しかし最近は、近東という言葉はあまり使われなくなり、中近東とセットで呼ばれてしまうようです。また、中東と中近東は同義だと解釈している辞書もあるようですね。例えば、大辞林には「中東の別名」と定義されています。
もともとがあいまいな言葉ですからね。中東も中近東も、まああの辺一体という理解でいいのでしょう。ただ、厳密な議論には向かない言葉とも言えそうです。
専門かも含めて、みんな使いますけどね。
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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