エジプトの治安維持部隊が観光客12人を死なせる

2015年9月13日に、エジプトの治安維持部隊が観光客ら12人を死なせてしまうという事件があったのだそうです。何でもISの車両と間違って誤射したのだとか。他に10人のけが人がいるそうです。1

ISの潜伏先に観光客を入れていたの?

でも、この事件って、ちょっと違和感があるんですよね。というのも、記事によると、ISの潜伏先である砂漠地帯での事件だと言うのです。つまり、潜伏先である可能性がある場所に、観光客が普通に立ち入ることができたわけです。

砂漠の中に入る経路はさまざまあるでしょうから、すべてをとめるのは不可能でしょう。でも、観光ツアー的なものはとめられそうな気がします。

今回の事件に関しては、「メキシコ人観光客らが乗る複数の車両を誤って銃撃し」とありますから、おそらくはツアーを組んで移動していたのでしょう。こういう観光客を止めるのは難しくないでしょう。特に、今のエジプトは独裁的な政権ですし。

外務省の海外安全情報ですら…

ちなみに、外務省の海外情報によると、エジプトは広い範囲で「不要不急の渡航中止」に指定されています。そして、シナイ半島や西部の国境線付近の地域は、「渡航中止勧告」に指定されています。そういった指定が無いのは、首都のカイロなどごく一部だけです。

シナイ半島はイスラエルに近い地域で、西の国境というとリビアと接している地域です。このあたりを危ないと考えるのは、確かに自然そうですね。

今回の事件がどのあたりで起こったのか、正確な位置はわかりません。ただ、少なくとも、「不要不急の渡航中止」に指定されるような地域で起こっている可能性はかなり高いわけです。もしかしたら、「渡航中止勧告」に指定される地域かもしれません。

ちなみに、外務省の海外安全情報は、判定が甘いと言うのがもっぱらの評判です。相手国の感情を害するのが嫌で、現地の判断がゆるくなりがちなのだとか。そりゃ、自国に「渡航中止勧告」なんて出されたら、相手国は気分が悪いでしょうからね。

その海外安全情報ですら、結構厳しい判断をしているわけです。つまり、相当危ない地域だと考えていいのでしょう。

そんな地域に好き好んでいくわけですから、事故にあった観光客の判断が甘かったと言う部分も大いにありそうです。武器を使って戦っている地域にのこのこと出向いていったわけですから。

ちょっと自業自得なのかなと。


  1. 治安部隊誤射、観光客ら12人死亡=「イスラム国」追跡中―エジプト
    時事通信 2015年9月14日 []

とりあえずツアーが楽かなあ

始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。

あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。

興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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