Global Note と言うサイトによると、エジプトの大学進学率は32.92%なのだそうです。順位で言うと、世界で87位ということですね。ちなみにこのデータでは、短期大学も含まれているようです。
他国のデータをチェック
参考までに他の国のデータも乗せておきましょう。まずは日本が61.45%でした。次に他の先進国では、アメリカが89.08%、イギリスが59.75、フランスが59.51%、ドイツが59.97%という感じです。
次に、エジプトの周辺の国々の数字も見てみましょう。チュニジアが33.68%、イスラエルが66.50%、スーダンが17.15%、サウジアラビアが57.51%と言った進学率のようです。ちなみに、すぐ西にあるリビアは、データがありませんでした。
さらに、それ以外のアラブの国々の進学率もいくつか見ておきましょう。モロッコが16.15%、カタールが14.25%、クウェートが28.45%、レバノンが47.92%といったところでしょうか。
全体で87位という順位からしても、上に挙げた数字からしても、真ん中あたりという印象ですね。先進国には及ばないまでも、アラブの国々の中では比較的進学率が高めという感じでしょうか。
でも、サウジアラビアみたいな国には全然及んでいないという感じです。アラブの中では中の上くらいの感じですね。
意外と高いと感じた
ただ個人的には、3割台という数字は、意外と高いものだと思いました。というのも、エジプトでは女子の大学進学率は低いと考えられるからです。
エジプトの識字率は7割程度なのですが、女子だけに限ると6割程度に下がります。つまり、教育に関してはある種の男女格差があると考えられるわけです。
ですから、そもそも女性が大学に行く環境に無いと考える方が自然なのです。ゼロではないでしょうが、明らかに少ないでしょう。
そういう状況ですから、男子に限定して調べれば、進学率は上がると考えていいはずです。もちろん順位も高くなるものと考えられます。
サウジの数字はちょっと不思議
余談ですが、個人的には、サウジアラビアの57.51%という数字は非常に高いと感じました。先進国に近い数字ですよね。
しかも、サウジアラビアと言えば、アラブ諸国の中でも敬虔なムスリムが多い国です。ということは、女性の大学進学者なんてほとんどいないのではないかとすら思ってしまうわけです。
でも、女性が進学しないと、6割近い進学率は絶対に達成不可能ですよね。一体何があったのでしょうか。
これに関して、面白いレポートを見つけました。中東情報分析「好調なサウジ経済と失業(非就業)問題」というレポートです。ちょっと引用してみましょう。
サウジの女子教育は著しい発展を遂げた。かつてサウジの女性の識字率は世界でも最低だった。今やサウジは、女子の大学進学率がもっとも高い国の一つとなっている。
ということで、高い大学進学率の裏には、女子学生の大学進学があったわけです。まあ、結果自体は、当然と言えば当然でしょう。
それよりも、なぜ女性の進学者がサウジアラビアで増えたのかが興味があるところですね。政策的な転換でもあったのでしょうか。
ちなみに、女子の進学率が高いことは、必ずしもプラスの結果を生んではいないようです。
教育での素晴らしい実績が雇用や社会進出に結びついていない。中央統計情報局によれば、女子失業者の80%が大学卒である。
なかなか上手くか無いようですね。高学歴の失業と言う意味では、日本よりも深刻な問題という感じがします。
レポート自体はネットで読めますから、興味があれば検索してみてください。
大学進学者が多い国は豊かなのか?
ところで、大学進学率が世界で一番高い国はどこだと思いますか。実はギリシャなのだそうです。
その数字が恐ろしく高く、116.62%なのだとか。100%を超えるということは、どういうことなのか正確には分かりません。おそらく、卒業後に別の大学に通う人がいるのでしょうね。
大学進学率の高い国と言うのは、どうしても、豊かな国と言うイメージがあります。でも、トップのギリシャは経済的にはボロボロですからね。サウジアラビアの例もありますし、大学進学率が高ければ豊かと言う単純なものではないようですね。
もっとも、仕事が無いから大学進学率が増えたという可能性もありそうですよね。日本でも不景気の時には、勤め先が無いから大学院に行くと言う選択をする人がいました。
ギリシャの場合は、こういう人も多いのかもしれません。なにせ、2割を超える失業者がいるようですから。
最後はエジプトと関係なくなってしまいましたが、大学の進学率からだけでも、色々と見えてくるものですね。
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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