東京カレンダーというところが、赤プリの跡地にできたホテルに関する特集記事を書いていました。1 「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」という名称のホテルらしいですね。
エジプト綿というのがあるそうです
このホテルに関する記事の中で、エジプト綿に関する言及がありました。ちょっと引用してみましょう。
そしてシャワーを浴びたあとに滑りこむシーツがまた凄い。スペイン王室御用達の“BASSOLS(バソル)”というブランドを採用しており、これは日本のホテルとしては初めて。
高品質なエジプト綿で、エントリーレベルの部屋でスレッドカウント300、スイートではなんとスレッドカウント600!(1インチの正方形の中に600本もの糸が入っているということ)。
もう一か所、次のような記述も。
と言いつつ、このホテルはパジャマやガウンにもこだわりあり。同じく高品質なエジプト綿で、カシミアのような柔らかな風合いも感じられます。だらだら読書して寝落ちするにはうってつけの肌触り。
国語辞典にも「エジプト綿」という項目が
この記述からわかるように、エジプト綿というのはかなり有名なようですね。ちなみに、国語辞典の中でもエジプト綿に関する項目があるようです。例えば、次のような形です。
エジプト‐めん【エジプト綿】
エジプトのナイル川流域で生産される綿花。繊維は細く、長く、柔らかく、光沢がある。2
BASSOLSの商品は日本では手に入りづらいのかな?
記事の中にあったBASSOLS というブランドですが、日本ではちょっと手に入りづらいようですね。検索してみましたが、日本語のページはありませんでした。
英語のオフィシャルサイトで通販をしているようですが、日本からは購入できないようですね。EU域内限定なのかな。
手に入れようと思うと、かなり苦労しそうです。
エジプトの綿花生産についての補足
エジプト綿について調べていたら、ご存じウィキペディアに興味深い記述がありました。以前は競争力がありましたが、現在では競争力を失っているという指摘です。
かつては綿花の世界的生産地であり、ナイル川のもたらす肥沃な土壌とあいまって農業が重要な役割を果たしていた。しかし、通年灌漑の導入によってナイルの洪水に頼ることが少なくなった上、アスワン・ハイ・ダムの建設によって上流からの土壌がせき止められるようになった、そのため、ダムによる水位コントロールによって農地が大幅に拡大し、農業生産高が格段に上がったにもかかわらず、肥料の集中投入などが必要になったためにコストが増大し、近年代表的な農業製品である綿製品は価格競争において後塵を拝している。
ナイル川の治水ができるようになったために、綿花の生産コストが上がるという皮肉な結果になっているわけですね。
治水自体にはメリットも大きいので、合成の誤謬と言ってしまうのは言い過ぎでしょうけどね。治水には大きな副作用もあったということですね。その国の主要産業に打撃を与えたわけですから。
1970年代に農業の機械化及び各種生産業における機械への転換により、労働力の過剰供給が見受けられるようになり、都市部に流出し、治安・衛生の悪化及び社会政策費の増大を招くも、80年代には、石油産業従事者の増大に伴い、農業において労働力不足が顕著となる。この為綿花及び綿製品の価格上昇を招き、国際競争力を失った。
ウィキペディアのこの記述では、2段階で国際競争力を失ったということですね。
ところで、エジプトは一応産油国ですが、それほど生産量が多いわけではありません。ということは、出稼ぎがかなり多いということでしょうかねえ。出稼ぎ労働者の国内送金がおよそ200億ドルで、観光収入のほぼ2倍あるという指摘もあるようです。アラブの春以前の数字だけに、現在は多少状況が違うのでしょうけどね。
観光立国のイメージがあるエジプトだけに、かなり意外な数字と言えそうです。
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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