エジプトとイスラエルの関係を簡単に整理してみよう

エジプトの重要な隣国と言えば、何と言ってもイスラエルでしょう。中東戦争で何度か戦ったかと思えば、親米・親イスラエル路線に舵を切ったりもしています。

そんなエジプトとイスラエルの関係を、簡単に整理してみましょう。まずは、イスラエル建国前後のざっくりとした年表から。

1948年5月14日:イスラエル建国
1948年5月15日:第一次中東戦争勃発
1949年2月24日:イスラエルとエジプト間で休戦協定を締結
1949年:国際連合へ加盟

中東戦争

イスラエルと周辺アラブ国家間の戦争を中東戦争と言います。1948年から1973年までに大規模な戦争が4度起こり、それぞれ第一次~第四次に分類されています。

第一次中東戦争

第一次中東戦争は、1948年5月15日に勃発しています。イスラエルが建国されたのが1948年の5月14日ですから、イスラエル建国の翌日に開戦したという事ですね。

ちなみに、アラブ諸国側はエジプト、サウジアラビア、イラク、トランスヨルダン、シリア、レバノンの連合軍です。これらの軍隊が建国間もないイスラエルの軍隊と戦ったわけです。

つまり、イスラエルという国は、建国直後に国家存亡の危機を迎えたわけです。おそらく、イスラエルの歴史の中で、一番のピンチだったでしょう。

数の上でも質の上でも圧倒的に有利なはずのアラブ諸国ですが、この戦いでイスラエルに惨敗しています。結果的に、イスラエルは国連分割決議よりもはるかに広い領土を確保することになりました。

この状況でイスラエルに勝てないわけですから、この後もアラブ諸国はイスラエルに勝てるはずがありません。基本的に中東戦争は、イスラエル有利という構図で展開していく事になります。

それにしても、何で負ける?

簡単な補足

イスラエル建国に至る経緯やイスラエルとアラブ諸国に関する対立について、簡単に補足しておきましょう。

シオニズム

イスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しようという運動の事を、シオニズムと言います。最終的には、第二次世界大戦後の1948年にイスラエルが建国されています

シオニズムに関しては、すべてのユダヤ人が賛同していたわけでは無いようです。新しい国を作るという試みの無謀さを疑問視する声や、宗教的な理由から反対する人たちもいました。

いずれにしても、シオニズムからイスラエルが出来、それに反発するアラブ諸国との間で中東戦争が起こるというのが大雑把な流れです。

サイクス・ピコ協定

第一次世界大戦中にイギリス、フランス、ロシアの間で結ばれた、オスマン帝国領の分割に関する協定です。現在の中東の国境線は、この協定の影響を強く受けています。

ちなみに、サイクスとピコは、それぞれ人名です。サイクスはイギリス人の中東専門家マーク・サイクス、ピコはフランスの外交官フランソワ・ジョルジュ=ピコから取られています。

バルフォア宣言

第一次世界大戦中に、イギリスの外務大臣アーサー・バルフォアが、ライオネル・ウォルター・ロスチャイルドに送った書簡の中に記された宣言です。ライオネル・ウォルター・ロスチャイルドはユダヤ系の貴族院議員でした。

宣言の内容は「イギリス政府のシオニズム支持表明(ウィキペディアより)」とされていますが、それほど単純なものでは無いようです。というのも、宣言の中で、「establishment in Palestine of a national home for the Jewish people(パレスチナにユダヤ人のナショナル・ホームを建設する)」という言い方をしていますが、ユダヤ人の国家を作るとは一言も書かれていないのです。

フサイン・マクマホン協定

イギリスの駐エジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンとメッカの太守であるフサイン・イブン・アリーとの間の書簡で、マクマホンはアラブ人居住地の独立指示を約束しました。ただ、その見返りとして、イギリスの対トルコ戦の協力が条件になっています。

アリーは、実際に、中東各地でオスマン帝国軍との間で戦っています。これがアラブ反乱です。

このアラブ反乱に参加した、実在のイギリス人将校であるトマス・エドワード・ロレンスを描いたのが、映画アラビアのロレンスです。

三枚舌外交

サイクス・ピコ協定、バルフォア宣言、フサイン・マクマホン協定という3つで、イギリスは中東の領土分割に関する約束をしています。相手方であるフランス、アラブ、ユダヤに対して一見都合の良い話を持ち掛けているという事から、このときのイギリスの中東政策は三枚舌外交などと呼ばれます。

文書を丁寧に読むと、3つの協定は矛盾なく読めるという見方もあります。ただ、感情的な反発は強く、イギリスは非難を浴びました。

まあ、実際、今でも問題山積ですからね。

最初は関係が最悪でした

建国した直後に戦争になるくらいですから、当初はエジプトとイスラエルの関係は最悪だったと言って良いでしょう。しかし4回の中東戦争を経て、現在はエジプトはイスラエルとの間に国交を結んでいます。

ただ、両国の関係が回復したから単純に良かったと言えないところが難しいところです。イスラエルとの関係改善に反発したイスラム復興主義者によりサダト大統領が暗殺されるという事件が起こっています。また、アラブ諸国の中には反感を持っているところもあるようです。

とりあえずツアーが楽かなあ

始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。

あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。

興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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