エジプトのイスラム教徒に関しては、以前から疑問を持っている点がありました。今回はその話を。
おそらくエジプトには、文字を読めない人も多いはずですよね。エジプトの教育水準がどの程度かは知りませんけど。その人たちの信仰はどうなっているのだろうと思っていたのです。
識字率をチェックしてみると
まず、エジプトの識字率ですが、ウィキペディアによると66.4%なのだそうです。別の資料によると7割台という数字を出しているところもあります。
ちなみに、女性の方が男性よりも識字率が低いようです。大雑把に言って、女性の識字率が6割程度、男性の識字率が8割程度、全体だと7割程度という感じのようですね。
仮に66.4%という数字を信じるなら、エジプト人の3分の1程度はコーランを読めないということです。これって、信仰上問題にならないのでしょうか。
これらの調査での識字率が、どのレベルを指しているかと言うのも気になるところですよね。一般的なアラビア語の読み書きができる人でも、1,000年以上前に書かれたコーランを読める人という話になると、さらに率が下がるのでは無いかという気もします。
ちなみに日本などの先進国は、ほぼ100%という数字が出ていました。と言うことは、それほど高いレベルでの読み書きができなくても、文字を読める側でカウントされている可能性が大きいわけです。
コーランの時代から、書き言葉であるフスハーは大きく変化していないと言われています。とは言え、当時とは多少の違いはあるようですからね。語彙の問題もあるでしょうし。
ということで、今の人が読めるのかよくわかりません。少なくとも、コーランがちゃんと読める割合となると、識字率よりは少ないと考えるのが自然なのでしょう。
ちなみに、建前の上ではイスラム教には聖職者のような人はいないことになっています。ということは、指導者的な人たちに教えられるということも無いことになります。キリスト教のように街の教会の神父が説教をすることもないわけです。
やっぱり、どうやって知識を身に付けるのか、よく分かりませんね。不思議です。
アラビア語を話さないイスラム教徒はどうなる?
エジプト以外に目を向けてみると、話はさらに複雑になります。というのもイスラム教の場合、アラビア語を話せないイスラム教徒の方が多いからです。
その一方で、イスラム教の聖典であるコーランは、アラビア語で書かれていないといけないそうです。一応、いくつかの言語で翻訳本は出版されているようですが、これは解釈に過ぎないと言うのがイスラム教のスタンスです。
ということは、アラビア語圏以外に住むイスラム教徒は、聖典が読めないということですよね。もちろん、敬虔な人は、コーランを読むためにアラビア語の勉強をしたりはするのでしょうけど。そんな人は、ごく一部のはずです。
このあたりの関係がどうなっているのか、本当に不思議です。
自分も仏教の経典なんて読んだこと無かった
ここまで書いて、ふと気づきました。私自身は一応仏教徒のはずですが、仏教の聖典なんて読んだ事はありませんでした。というか、仏教の教義自体があやふやです。
例えば、年中行事などをみても、仏教由来の行事なのか神道由来の行事なのか分からないものって多いですよね。それと比較すれば、信仰には識字率なんて問題にならないのかなあ。
でも、敬虔な信者であればあるほど、聖典が読めないのは問題ですよね。少なくとも、日本人の仏教徒よりは敬虔な教徒が多いと思うのです。
やっぱり、いまひとつ、すっきりはしません。
とりあえずツアーが楽かなあ
始めてエジプトに行くなら、とりあえずツアーが楽でしょうか。H.I.Sのツアーをチェックする限り、5日間で10万円ちょっとからという感じですかね。もちろん時期にもよるのでしょうけど。
あ、ちなみに、添乗員が同行するプランです。
興味がある人は、チェックだけでもいかがでしょうか。

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